中高年のむし歯

むし歯と言えば子供たちの問題と考えられがちですが、実は中高年の人たちの中でむし歯で悩む人たちが増えてきています。
子供たちと異なり自分で歯磨きもきちんと行い、甘い物だけを食べているわけでもないのにむし歯が増えている人たちがいます。
子供たちのむし歯は砂糖の摂取と歯磨き不足が大きな原因ですが、中高年のむし歯は年をとることによって唾液の分泌が減り、汚れが歯の表面に付着し易くなる事が原因と考えられます。
その結果子供たちのむし歯とは進行の形態が異なり、歯の根元の部分で細菌に対して抵抗力が無い場所がむし歯になって根元から折れてしまう事が多くなっています。
高齢者になってからのむし歯で歯が折れた場合は治療による保存が不可能な場合が多く、やむなく抜歯にいたるケースも少なくありません。
フッ素によるむし歯予防は子供たちだけのものではありません、1年に2回の健診と予防を忘れずに
健康食品として、酸性の飲料がいろいろと販売されていますが、体質改善やダイエットの為に良かれと思って毎日多量に摂取し、お口の中を酸性のままにして置くと、知らず知らずのうちに多くの歯がカルシウムの溶け出す事による、むし歯になってしまう事を知らない人が多いのです。
人一倍健康に関心があり、歯磨きにも気を使っていながら、いつの間にか歯と歯の間がもろくなって変色したり、歯の表面の光沢が無くなって白っぽくなってしまう人は、聞き取り調査によると特有の習慣がある事が分りました。共通する習慣とは、酸性の飲料を毎日1〜3回飲んでいる事、そして飲んだ後は特に歯磨きやうがいをしていないという事でした。
歯の表面のエナメル質は、酸性の物質(液体や粘調性物質)によりカルシウムが失われる事は、むし歯の成り立ちとして昔からよく知られています。歯の周囲に溜まった糖分が細菌により分解され、細菌の作り出す酸によってカルシウムを溶かすので、歯磨きやうがいによる汚れ落としが大切であるのは明らかですが、食品として摂取する酸性飲料が歯を溶かすとは皆さん思っていないようです。酸性飲料のPHは薄めても3〜4程度で、十分カルシウムを溶かしだす濃度です。酸性飲料をとる事が悪いのではなく、必ず飲んだ後歯磨きやうがいをしっかり行い、お口の中の酸性度を高くしないように気をつけたいものです。