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中高年のむし歯

歯と細菌

むし歯と言えば子供たちの問題と考えられがちですが、実は中高年の人たちの中でむし歯で悩む人たちが増えてきています。

子供たちと異なり自分で歯磨きもきちんと行い、甘い物だけを食べているわけでもないのにむし歯が増えている人たちがいます。

子供たちのむし歯は砂糖の摂取と歯磨き不足が大きな原因ですが、中高年のむし歯は年をとることによって唾液の分泌が減り、汚れが歯の表面に付着し易くなる事が原因と考えられます。

その結果子供たちのむし歯とは進行の形態が異なり、歯の根元の部分で細菌に対して抵抗力が無い場所がむし歯になって根元から折れてしまう事が多くなっています。

高齢者になってからのむし歯で歯が折れた場合は治療による保存が不可能な場合が多く、やむなく抜歯にいたるケースも少なくありません。

フッ素によるむし歯予防は子供たちだけのものではありません、1年に2回の健診と予防を忘れずに

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骨折と歯周病

女性は閉経前後から、女性ホルモンの分泌低下に伴い、全身の骨密度が急激に低下し始めます。

まるでスカスカのスポンジ状になり、骨の強度が減少する病気を骨粗しょう症といい、この疾患による骨折は脳卒中とともに、寝たきりの2大原因にあげられます。 また骨粗しょう症になると、歯周病が進行するリスクは2倍に高まるといわれています。

骨粗しょう症の発生率は、閉経後の50歳代から急激に増加し、歯周病で歯を失う年代と重なります。閉経期以降は、骨折に充分注意するとともに、歯周病を防ぐケアにも力を入れてください。

大人になっても、歯が丈夫であっても、また歯がなくて入れ歯でも、1年に2回の定期歯科健康審査を受けましょう。そして1年に1回は歯槽骨(歯を支えている骨)の検査を行いましょう。

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妊娠中の方へ

妊娠中は口の中の衛生状態が悪くなりがちで、更に女性ホルモンの血中分泌濃度が高くなります。

歯周病原因菌のある種のものはその女性ホルモンを利用して増殖をするため、歯肉の炎症が起きやすくなります。この状態を妊娠性歯肉炎と言います。

歯周病にかかるとその炎症を起こしている歯肉から毒素や炎症状態を更に悪化させる物質が血液中に流入して、胎盤を刺激して胎児に影響を与えたり子宮の異常収縮を引き起こして出産予定より早産を誘発したり、胎児の成長が妨げられて、低体重児出産を起こしたりのリスクが高まります。

母親が進行した歯周病に罹患している場合、低体重児を出産する率は罹患していない場合に比べ7倍以上になると言われています。

歯周病の健診は妊娠する前でも、また妊娠中でも積極的に受け、出産のリスクを軽減する為に治療を受けてください。

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歯の寿命・治した歯の寿命

成人の歯の数は上下で28本ですが、40歳代でむし歯になっている歯や失われた歯の総数は15本以上、50歳代で17本、60歳代になると20本に達し、うち10本は抜け落ちてしまう。80歳代では半数の人が総入れ歯を必要としているのが現状である。

一方、治療を施して金属によるかぶせ物をしたり、詰め物をした場合は、その耐用年数は10年にも満たないのが調査によって判明した。

これは人工的に作った物が壊れるだけではなく、その処置を施した歯そのものが歯周病などにより抜け落ちてしまったり、二次的にむし歯になる為である。虫歯である・なしにかかわらず、1年に最低2回程度の定期点検は、歯を大切にするために欠くことのできない事である。

健康な歯を守る為に健診は必要不可欠、また治した歯の寿命を延ばす為にも、定期健診とプロによる適確な歯の清掃が鍵です

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予防歯科というもの

一般の医科の診療と比べて歯科の特異的なところは予防の分野である。内科や外科で特定の疾患に対して、風邪予防内科であったり、骨折予防外科というものは聞いた事が無い。

もちろん内科や小児科ではインフルエンザの流行に対して警報を出して、ワクチンの摂取を推進するが、この場合と歯科における予防歯科とは若干意味合いが違うのである。

歯科の場合2大疾患であるむし歯と歯周病に関しては、発生のメカニズムが解明されており、予防に対しての方法や対策は確立されている。

従って歯科の疾患においては予防が成功するかどうかは個人個人の認識に関ってくるのである。

予防に取り組む為に必要な事
  • 定期的な歯や歯ぐきの検査と唾液検査
  • 歯磨きを確実なものにする技術習得
  • むし歯や歯周病の仕組みの理解
  • 飲食物の影響を理解すること

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酸性の飲料とむし歯の関連

丈夫な歯 健康食品として、酸性の飲料がいろいろと販売されていますが、体質改善やダイエットの為に良かれと思って毎日多量に摂取し、お口の中を酸性のままにして置くと、知らず知らずのうちに多くの歯がカルシウムの溶け出す事による、むし歯になってしまう事を知らない人が多いのです。 人一倍健康に関心があり、歯磨きにも気を使っていながら、いつの間にか歯と歯の間がもろくなって変色したり、歯の表面の光沢が無くなって白っぽくなってしまう人は、聞き取り調査によると特有の習慣がある事が分りました。共通する習慣とは、酸性の飲料を毎日1〜3回飲んでいる事、そして飲んだ後は特に歯磨きやうがいをしていないという事でした。 歯の表面のエナメル質は、酸性の物質(液体や粘調性物質)によりカルシウムが失われる事は、むし歯の成り立ちとして昔からよく知られています。歯の周囲に溜まった糖分が細菌により分解され、細菌の作り出す酸によってカルシウムを溶かすので、歯磨きやうがいによる汚れ落としが大切であるのは明らかですが、食品として摂取する酸性飲料が歯を溶かすとは皆さん思っていないようです。酸性飲料のPHは薄めても3〜4程度で、十分カルシウムを溶かしだす濃度です。酸性飲料をとる事が悪いのではなく、必ず飲んだ後歯磨きやうがいをしっかり行い、お口の中の酸性度を高くしないように気をつけたいものです。

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心室細動生死を分ける3分間

診療室

心臓の心室という部位は、血液を拍動によって送り出す部分であり、身体に中の微細な電気信号によりその拍動が制御されている。



その心室が細かく震える不整脈を起こし、正常に血液を送り出せなくなるのが心室細動である。突然死の中の2割を占めるという報告があるが、原因は心臓付近に与えられた衝撃による症例が多いとされている。



この心室細動を改善できる装置がAED(自動体外式除細動器)と呼ばれる機器で、今では一般の人も使用できるようになった。



心室細動は発生から3分以内にAEDが使われた場合、74%が救命に成功すると報告がある。これからは米国などのように不特定多数の人が集まる場所には、設置義務が課せられるようになると考えられるが、現在はまだそのような状況には無く、医療機関などで所持している。



人が急に倒れた場合は救急車を呼び、AEDを探すと同時に医療機関に連絡をして欲しい。

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江戸時代の武士も歯磨き

江戸時代の武士は歯磨きも熱心に行い、むし歯も庶民に比べて少なかった事が研究によって分かった。

福岡県の遺跡から出土した歯を調べた結果、武士の歯には歯磨きをした痕があり、庶民に比べむし歯が少ない事が長崎大学の研究者によって確認された。江戸時代の人々が歯磨きをしていた事は文献などにより実証されていたが、実際にどの程度歯磨きをしていたかは分かっていなかった。

歯磨きには砂などを磨き粉にして、木片を房状につぶして使用した。これらに似た物はアフリカでも見られる。

武家階級ではむし歯の割合は7.9%で庶民の12.2%より低く、40歳から59歳の歯根部では武士は6.2%なのに庶民は12%と開きが大きかった。

当時は武士が庶民や女性より歯磨きを熱心に行い、健康管理にも気を配っていた事が分かった。

これにより歯磨きがむし歯予防に有効な事が理解できるであろう。

(読売新聞5月7日版参照)

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古代人とむし歯

新聞紙上に古墳から成人男性のものと思われる骨と歯が多数発見され、それが同一の個人の骨と歯であることが鑑定により確認された事が報じられた。

歯は20数本発見され、それらが同一の成人男性のものであるとされた。このようにほぼ完全な状態で発見された事も稀であるが、その中で目を引いたのは発見された歯の中でむし歯になっている状態の歯が少なくとも3本以上あったということである。

古墳時代には現代と同じようなお菓子や砂糖は無く、有ったと考えられるのは自然界の甘味、例えば蜂蜜や樹木などの樹液ではないかと思われる。きわめて自然な食品だけを摂取していたと想定される我々の先祖の古代人が、そのような食生活でもむし歯になっていたということは、我々の世代におけるむし歯予防においても重要な出来事である。

砂糖やお菓子だけが虫歯を作るのではありません。 むし歯予防は定期健診と歯磨きとフッ素ですよ。

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フッ素とキシリトール

フッ素を歯科医院で塗布したり、歯磨き剤で応用したり、うがい薬で予防したりとフッ素によるむし歯予防が一般的になってきました。

フッ素は歯の表面に作用して、アパタイトという物質と一緒に初期のむし歯の表面で失われたカルシウムを補修し、溶かされた部分を直してくれます。しかし食べ物が詰まるようになった大きなむし歯が回復する事は無く、次第に深く内部に進行していきます。

フッ素はむし歯にならないように予防をするもので、欠けてしまった歯を治してくれる魔法の薬ではありません。

またキシリトールをむし歯にならない甘味料として誤解している人たちがいますが、キシリトールとて万能ではなく、砂糖に比較すればむし歯菌の栄養になりにくいだけで、むし歯になるのを完全に予防してくれるのではありません。

フッ素による予防を行い、キシリトールでむし歯になりにくいおやつ等を工夫しましょう。

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